業務部の下村です。

4月25日、3度目の緊急事態宣言が大阪府をはじめ4都道府県に発出されました。

皆さんにおかれましては、くれぐれもお身体をご自愛頂きたいと存じます。

 

先日、池江璃花子選手が白血病から競技に復帰し、競泳の日本選手権、女子100メートルバタフライの決勝で57秒77で優勝し、東京オリンピックのメドレーリレーの代表に内定しました。

 

絶頂から絶望に落とされた池江選手が復活したニュースに、私は心から感動しました。

 

日々流れていく日常は、なんでもない普通の毎日であって、特に何か大きな出来事があるわけでもなく、ちょっとした面白いことがあったり、けど、ちょっとイラッとすることもあったり、しんどいことの方が多いかもしれないけれど、たまにくる晴れやかないい気分の日、楽しい出来事、そういうことがあるから日々をやり過ごせているのかもしれません。

 

最近、このなんでもない毎日が非常に大切だと思う時があります。

 

私は中学生の時、左足首を骨折して、術後の経過が悪く、左足を切断するか、高校進学をあきらめるかという選択が現実にあったときがありました。

幸いなことに、素晴らしいお医者様に手術をして頂き、切断も進学辞退もしなくてすみました。しかし、足を引きずって歩けるようになったのは6か月かかり、今でも正座ができず、左足で立ったり、走ったりすることができません。

けれど、普通に歩けるようになった時の感激や感謝の気持ちは本当に半端のないものでした。

また、たくさんの人の優しさを受けることができ、その時のことを思い出すと今でも胸が熱くなります。

普通に歩けること。そんな当たり前のことが、こんなにありがたい、素晴らしいものかと感じました。

 

今まで当たり前と思っていたものが、急に変わる。けれど当たり前がとても愛おしく思い、大切に、そして感謝できる。人の優しさを知って、助けてもらう。

なくなって気づくもの、得るものもたくさんありました。

 

 

また、昔ですが一時期無職になった時、スーパーの安売りで100円でキャベツを買った時、当時100円の缶コーヒーを簡単に買えなくなりました。50円の鯛のアラを買って食べた粗煮の味は今でも一番舌に残っています。今は120円の缶コーヒーを気軽に買っていますが、ふと昔の事を思い出し、買える喜びと感謝を感じることがあります。

 

コロナ禍が落ち着けば、行けなかった旅行や食事に出かけることが今から楽しみですが、実はこの制限された日常、日々流れていく日常、なんでもない毎日を生きれていることに感謝したいと思います。

 

できないこと、我慢することに不満をためるより、今できる、享受できることを今一度見直して、大切に感謝したい。

そう思います。