業務部の下村です。

今年ももう12月。最後の月となりました。

今年最後のブログですので、今年1年について感じたことを書きたいと思います。

ご興味がございましたら、長くなりますがお付き合いください。

 

 

2020年は、本来はオリンピックもあり、世界中の人達が日本を訪れ、様々なイベントも催され、活気に溢れた、多くの人にとって記憶に残る1年になるはずでした。

 

しかし2020年は、コロナに始まりコロナで終わる“色のない”1年、コロナ以外、記憶に残るものが少なかった1年となりました。

 

私個人的にも、4月―5月の緊急事態宣言期間では、毎日在宅勤務を経験したり、その後、時差出勤やソーシャルディスタンスをとった勤務体制、週1~2回の在宅勤務、お客様への訪問ができなくなったり、Zoom等でのコミュニケーションや研修・セミナー実施等々・・・、日々変わる状況、初めてのこと、慣れない環境・・・、そのようなことが沢山一気に生じて、翻弄された1年でもありました。

季節感なくバタバタと日にちだけが駆け足で確実に過ぎて行き、なんとなく不安で、もやもやして、何が、どこに、軸を、目標を置けばいいのか、羅針盤も迷っていたような感じでした。

 

しかし、4月―5月を中心に、「雇用調整助成金」のご相談に朝から晩まで明け暮れたときは、非常に大変でしたが、改めて「社労士の使命」を意識し、自分が社労士であること、お客様に求められ応じることができた(貢献することができた)ことに嬉しさを感じたことは、記憶に残っています。

 

また、今年は、普段当たり前と思っていること、価値観、平均、普通、常識というものが、すぐに変わることがある、ということを実感することができました。

子供たちの運動会の中止や、修学旅行の延期、音楽会や文化祭等の中止・・・、当たり前のことが当たり前でなくなる。楽しみであったことが、なくなる。

これほどまでに早いスピードで、一気に大きく変化したことは、初めての経験でした。

 

また在宅勤務を毎日行う機会があったことにより、新たな発見もありました。

―「日常から離れて気づくことがある」

静かな環境で自分を、自分の仕事を、自分の周りの環境を改めて見つめなおすことができました。

しかし、コミュニケーション不足や伝わり方の相違により相手に迷惑をかけ、自分も悩ませることもありました。

 

 

そして、緊急事態宣言も終了し、現在まで、再度従前に準じての勤務に戻ることになり、人に気づかせてもらえること、人がそこにいるから、対面だからこそ伝わることも多くありました。

―「人の中にいて気づくことがある」「人の中で人に癒されることがある」

 

そして、強く印象に残っていることが、人の価値観や物事に対する感じ方ってこんなに違うのかということです。

コロナ禍における外出や通勤、食事、人との接触などなど、“人の感じ方の差”というものが、従来であればそんなに表に出さず、わかりにくく、本当はこんなに人それぞれ違うもので、表に出していないだけだったものなのかと痛感しました。

 

 

今年は人と人とのコミュニケーションに制限が生じ、対面、非対面と手段や方法も多様になった1年でもありました。それぞれに利点があり、シチュエーションに応じ手段を選択していくことに今後なるのだろうと思います。

 

その中で、コミュニケーションの価値、そもそも提供するサービスの価値が厳しく問われ、「対面での価値」は特に付加価値が問われていくようになるのだろうと感じています。

 

「本当に大切なこと」

「本当に必要なこと」

日常から離れて気づき、新しい日常の中で、人の中に戻り、人の中にいることで気づく1年でした。

 

余裕を持ち、自分を見失わないことが大切と感じる1年でもありました。

人の想いは見えるほどわかりやすいものではなく、人の想いに気づける感受性を磨くことが自分を成長させるうえでも非常に大切だということも気づくことができた1年でもありました。

 

 

長くなりましたが、最後に。

先日休日に街中で大道芸を披露していた大道芸人さんが最後にお礼で述べていた言葉を紹介したいと思います。

「大道芸を25年やってきたけど、今年ほどつらい厳しい年はなかった。全くイベントが開催されず、やっと今日ここで声をかけて頂いて披露させていただいている。食べていくことができず、本当に辞めようと思った。でも今日皆さんの前で披露することができて本当に嬉しかった。コロナで皆さんとの距離は変わってしまったけれど、やってきて良かった。これからも私は大道芸をやり続けたいと思います。」

 

人が人に貢献したい、人が人を求める気持ちは変わらない。

人は人を必要としている。

 

今年はこのような環境下においても、変わらずお付き合いを頂きまして本当にありがとうございました。

来年はどのような状況であるにしろ、今年からは大きく進める1年になると思います。

来年も皆さんと一緒に、大きく進んでいく1年にしたいと思います。

 

良いお年をお迎えください。

いつも本当にありがとうございます。感謝しております。