淀川労務協会の木村(朋)です。

今日はお昼から、とある賃貸不動産業の顧問先の社長様とお会いしました。

この業界、3月はかなりの繁忙期ですので、落ち着いたところを見計らっての訪問です。

こちらの会社は賃貸大手の加盟店ではなく完全独立系として商いをされていますので、正直なところブランド力では他社に比べて劣るのではないかと思うのですが、なかなかどうして毎年度とても業績は好調です。

お話をお聞きしていると、当然ながら色々と営業努力はされているのですが、とくに興味を持ったのは口コミを通じた新規契約の獲得です。

賃貸マンションに住む方が転勤や卒業などで一度引っ越してしまうと、いわゆる”リピーター”として戻ってこられる可能性は低いわけですが、こちらの会社では、学生さんが引っ越すときに後輩などに良い情報を口コミしてくれるらしく、それらの学生さんが入れ替わりでお部屋を契約されるそうです。

お金をかけた宣伝広告にも勝る口コミの威力はすごいですね。

こちらの会社では、管理物件の清掃や簡単なメンテナンスをしてもらうために、多くのパートさんがおられますが、主に65歳以上のご高齢の方が中心となっています。

みなさん若々しくいきいき楽しそうにお仕事されていますので、きっと管理物件がいつも清潔できれいに保たれていて、そういう環境が口コミを生み出すのではないかと思いました。

その他いろいろと業績好調なワケはあるのでしょうが、

「従業員さんが喜んで働いてくれる職場風土をつくり、気持ちよく働いた結果がお客様を呼び、会社の業績が上がって、それをまた従業員さんに還元する」

これは本当に理想のサイクルだとあらためて実感しました。