業務部の松井です。

現役経産省の官僚の時に「日本中枢の崩壊」を執筆された古賀茂明さんの本を読みました。
官僚制度は省利省益最優先で、このままでは日本をダメにするといったことが、内部事情も含めて記載されており、非常に危機感を感じる内容でした。
その中で私が一番気になったのは、
霞が関では、先輩のやった政策はたとえ疑問があっても非難はタブーといった不文律があるそうです。
福島原発においては津波に備えて非常用のディーゼル発電機を原子炉建屋内に置くべきという問題意識はあったそうです。
しかしながらこれを実行すれば、先輩が安全に関して十分な配慮を行わなかったことになるので、これといった対策をしなかったそうです。
ところが一般企業の安全活動は日々改善を積み重ねております。
今日よりも明日、明日よりも明後日に、更により安全に配慮した職場にするために、更なる取組みをしております。
その結果昭和30年~40年代に比べて労災事故件数は3分の1に、死亡事故件数は4分の1に減りました。
従業員が安全で快適に仕事ができ、なおかつ作業効率を上げる努力を、一般企業では常に考え実行しております。
霞が関では信じられないことを行っていると言わざるを得ません。