業務部の三浦です。

当協会のメルマガ ≪労務問題解決実例≫ は全て私が書かせて頂いています。

ありきたりな内容ではつまらないのでなるべく以下のようなことを意識して書くようにしています。

・ちょっと検索すればわかることは書かない
・労務の現場と乖離した空論は書かない
・法律論に終始しない
・なるべくこれまでの経験を根拠とする
・労務問題を解決するために必要な思考のプロセスを示す
・むやみに不安を煽らない
・むやみに楽観を生まない
・最終的な実益を重視する
・対処療法と全体最適の両面で考える

判例や法律から労務管理を考えるというアプローチが私はあまり好きではありません。
ほとんどの労務問題は裁判外で処理されているからです。

「事件は会議室で起きているんじゃない」という有名な台詞がありますが、労務問題も裁判所で起きている訳ではありません。
争議化すれば結果に関係なく「負け」だという意識を持っています。
法律や判例を頭に入れながら議論し、経営者や人事責任者の意思決定のプロセスにおいて私の経験値に基づく意見を効果的に利用して頂くことに価値があると考えています。

人事労務の分野でアドバイザリー業務やコンサルティング業務を行う上でもっとも重要なことは、問題に深く入り込んで豊富な経験に基づく良質で多様な現場志向の議論を積み重ねることにあると考えています。
価値があるのはソリューションよりもむしろ「議論」です。
これはAIには到底出来ません。

日々労務の現場をハンドリングされている経営者の皆様は、我々よりも人事実務の経験値は高いはずです。
但し、人事は基本、閉塞的に行われるので、良く知っているのは「自分の現場」だけです。
つまり、「論点の漏れ」や「思考の偏向化」等、幾らかの不安も抱えておられるので労務問題や労務施策を考える際に、「最終的には三浦さんと議論してから判断しようか」と意思決定のサインポストやセーフティーネットたる存在でありたいと思います。

顧客との実際の議論はもっと踏み込んだ(ときには生々しい)ものになりメルマガに書けることは限られていますが、諸問題の論点整理や解決への思考プロセスの確認に少しでもご活用頂ければと思います。