業務部の松井です。

私の子供の友達のお父さんで、魚屋さんをされている方がいます。
毎日夜の8時に寝て夜中の2時に起きるそうです。
そして夕方の4時くらいまで働いて、家に帰るとご飯を食べて少し子供の相手をして、すぐに寝るといった生活だそうです。
高校の時、魚屋でアルバイトをし、はまってしまいそのまま自分で商売をやり始めたらしいのですが、いろいろ苦労はあったものの、今では魚屋という商売が面白くて仕方ないそうです。
魚屋には商売の原点があるそうです。
一番いいのは朝仕入れたものを夜までに売り切ることです。
10万円で仕入れたものをその日に15万円で売れれば5万円の儲けになります。
売れ残ると腐っていきます。売れ残らないように工夫しないといけません。
非常にシンプルです。
自分がいいと思って今日仕入れてきたものを、予定通り売れればそれが快感だそうです。もちろんその日の天気、曜日、給料日前等で売れる魚が変わりますし、新鮮度や仕入れる地域によっても種類が変わってきます。
また最近の嗜好も考えていかないといけません。
つまり自分の裁量ひとつで、今日の売り上げを伸ばすことも減らすことも可能だということです。
そこにやりがいがあり、楽しくて仕方ないそうです。
流行っている魚屋は、朝10時に店を開け、12時には閉めるところがあります。
全部売り切れてしまうからです。
「売り切れるから毎日新鮮な魚を提供できる」
⇒ 「新鮮でおいしいとお客の評判がいい」
⇒ 「口コミでまたお客が集まる」
⇒ 「お客が増えるので、新鮮な魚を大量に仕入れることができ、さらに値段を安くできる」
どんどんいい方に循環していきます。
会社経営もこのように非常にシンプルなものであるべきなのではと思いますが実際にはなかなかうまくいかないものです。
いつも思うことですが、さまざまな職種の方の話を聞くことは、すごく参考になり、また得るものが多いですね。