業務部の下村です。
少しずつ暖かくなってきましたね。
皆様いかがお過ごしでしょうか。
先日、司馬遼太郎の「二十一世紀に生きる君たちへ」を読み返す事があり、そこには子供は何をしなくてはいけないのか、おそらく二十一世紀の光景を見ることができないだろうと考えた司馬氏がこれからの子供たちに対してメッセージを記しています。
そこにはこのように書かれています。
君たちは、いつの時代でもそうであったように自己を確立せねばならない。
-自分に厳しく、相手にはやさしく。 という自己を。
そして、すなおでかしこい自己を。
そして、助け合う、ということが人間にとって大きな道徳になっていると。
助け合うという気持ちや行動のもとのもとは、いたわりという感情であると。
他人の痛みを感じること、やさしさと言ってもいいと。
そしてそれを私たちは訓練をして身につけねばならないと。
しかし訓練といっても簡単なことで、例えば友達が転ぶ。ああ痛かっただろうな、と感じる気持ちを、そのつど自分の中でつくりあげていきさえすればよいと。
あと、鎌倉時代の武士たちは「たのもしさ」ということを大切にしてきたと。
人間はたのもしい人格を持たなければならない。人間というのは、男女ともたのもしくない人格に魅力を感じないと。
これらが、いつの時代になっても人間が生きていくうえで、欠かすことができない心構えというものであると。
そして最後に、君たちの未来が、真夏の太陽のようにかがやいているように感じたと締めくくっています。
この文章は小学生の国語の教科書に掲載されたものですが、今の私たちにとっても非常に大切なメッセージであると思っています。