外勤業務部の三浦でございます。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
さて、マクドナルドが1月24日から全商品の1/3程度を値上げするとの事です。
一般的に値上げをすると売れなくなるのが当たり前ですが、理論上はそうとも限りません。
例えば、小遣いがランチ代込みで月2万円の週休2日制のサラリーマンがいたとします。
ダブルチーズバーガー(400円)と唐揚げ弁当(550円)が大好物で、ダブルチーズバーガーを週に3回、あとの2回は唐揚げ弁当を買って食べるというのが彼のルーティーンです。(カラダに悪いという話はここでは置いておきましょう)
・400円×3回 + 550円×2回 = 2,300円/週
この度、ダブルチーズバーガーが30円値上げされた事は彼にとっては死活問題です。
・430円×3回 + 550円×2回 = 2,390/週(+90円)
そこで彼は節約のため、渋々、ダブルチーズバーガーを週4回、唐揚げ弁当を週1回のルーティーンに変更しました。
・430円×4回 + 550円×1回 = 2,270円/週(-30円)
どうでしょう?
30円値上げしたにも関わらず、ダブルチーズバーガーの需要が増えました。
このように値上げが原因で逆に需要が増えるという現象が理論上は起こり、このような商品やサービスを経済学では「ギッフェン財」と言います。
ただ、あくまで理論上の話であって実際にはそんな事にはならないでしょうね。
ランチメニューがダブルチーズバーガーと唐揚げ弁当しかない世界であれば起こるかもしれませんが、普通のチーズバーガーを食べるようになるか、奥さんに泣きついて小遣いをUPして貰うでしょう。