淀川労務協会 業務部の下村です。
顧問先で従業員の方から、仕事に自信がない等の話をお聞きすることがたまにあります。
新卒採用では、試用期間が終わり、ついに本採用としての扱いが始まり1ヶ月が経とうとしている所でしょうか。
仕事に悩み、迷いがあるのは、まだ仕事自体がわかっていないレベルでのことと、仕事がわかっているがゆえに生じる場合があると思います。
もちろん、部下に対する(上司に対する)悩みや、人間関係の悩みというものもあります。

悩み、迷うということは、「悩み迷えることができる」ということであり、解決できることだからこそのことだと私は思います。
解決できない途方もないことであれば、悩み迷うことも実際としてできないのではないかと私は思います。

もちろん、悩み迷っている間は、非常につらくて大変ですけどね。

唯一の解決法は悩み迷いに飛び込んで、とことん取り組んでみること。
それで初めて見えてくるもの、変わるもの、変わってくれるものがあると考えます。
そのことを知っている(経験している)と、悩みや迷いに対しても前向きに対処できるのではないでしょうか。

今、私は下記の文章の意味するところを強く理解することができます。
皆様はいかがでしょうか?
もし、新入社員等で仕事に悩み迷っている方がおれば、一度教えてあげてください。
あなたが、彼のメンターとして。

「道」
自分には自分に与えられた道がある。天与の尊い道がある。
どんな道かは知らないが、ほかの人には歩めない。自分だけしか歩めない、
二度と歩めぬかけがえのないこの道。
広い時もある。せまい時もある。のぼりもあればくだりもある。坦々とした時もあれば、かきわけかきわけ汗する時もある。

この道が果たしてよいのか悪いのか、思案にあまる時もあろう。なぐさめを求めたくなる時もあろう。しかし、所詮はこの道しかないのではないか。

あきらめろと言うのではない。いま立っているこの道、いま歩んでいるこの道、ともかくもこの道を休まず歩むことである。自分だけしか歩めない大事な道ではないか。自分だけに与えられているかけがいのないこの道ではないか。

他人の道に心をうばわれ、思案にくれて立ちすくんでいても、道はすこしもひらけない。道をひらくためには、まず歩まねばならぬ。心を定め、懸命に歩まねばならぬ。

それがたとえ遠い道のように思えても、休まず歩む姿からは必ず新たな道がひらけてくる。深い喜びも生まれてくる。

― 松下幸之助『道をひらく』 PHP出版より引用