淀川労務協会 業務部の櫨山です。
先日、結婚式に招待され、久しぶりに着物を着る機会がありました。
着物を着ると、なんとなくいつもより気持ちが引き締まり、背筋も伸びます。
「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」・・・
とまではいかないものの、気分は「大和撫子」になれるから不思議です。
着物で大和撫子になれる理由、探ってみるとちゃんと理由があるようです。
まず姿勢です。
着物は太い帯を胴に巻くことによって、腹筋・背筋を支えることになり、自然と背筋が伸びるそうです。
洋服は自分の腹筋や背筋だけを使うので、重心がフラフラとぶれやすいのに比べ、
着物は帯の支えによってまっすぐに歩きやすくもなります。
次に歩き方。
草履は足の甲やかかとを支える部分がなく、指だけで鼻緒をはさんで歩きます。
そのため靴のようにかかとからではなく、足裏全体で着地することになり、
大きく蹴りだすことができずに自然と歩幅が小さくなります。
そして、その着方。
胸元は前襟をきっちり合わせるのに対し、襟足からほんのり色気が漂うよう、後ろは適度に襟を抜きます。
また、歩いたときにチラリと翻って見える裾裏の柄や、帯や帯締めなどの小物とのコーディネートで、個性やセンスを表します。
着物は保温性にも優れているそうです。
洋服のように立体的に縫製されておらず、四角い布を凹凸のある体に着付けるため、たくさんの折り返しや重ね部分ができます。
この布の重なった部分の空気が、体温を逃さず、長時間着るほど暖かくなります。
「着物は苦しいし、着くずれが気になるから成人式の時以来着ていない」という人がわたしの友人にも多いのですが、
苦しくない・着くずれない着付け方も、ちゃんとあるそうです。
現代社会では、着物で毎日を過ごすことはもちろん、着る機会もなかなかないものですが、
結婚式やお正月、お祭りや会食・観光など、折を見て着てみると意外と気分が変わって、良いリフレッシュになります。
もちろん女性だけでなく、男性も。粋な着物姿を見ると、思わず振り返る女性も多いはず・・・?