業務部の三浦です。
人事制度の設計や再構築に着手する際には、経営者インタビュー等によりその制度設計の主義を明確化する作業から着手します。
「主義」とは評価や処遇の根拠となる思想のことをいいます。
「能力主義」、「成果主義」、「役割主義」・・・そしてこの複合系。
どれも実績ある考え方ですが、いつもなにかストンと腹に落ちきらないムズ痒さを感じます。
「能力」・・・実績がいまいち伴わない
「成果」・・・結果偏重で組織性に乏しい
「役割履行度」・・・部下や顧客に恵まれていて運の要素が強い(運も実力のひとつではありますが)
単語の語釈の問題なのかもしれませんが、人によっては言葉を間違って(都合よく)理解し、
運用で理不尽さを生み出すリスクを内包している表現でもあるように思います。
そこで、「貢献度主義」
能力が高くても、成果が出ていても、役割はこなしても・・・会社への貢献度がイマイチならダメ。
「貢献度」は汎用性と普遍性、公平性、客観性が高い軸であり、制度を設計・運用していく上で誤解や、
誰かにとって都合の良い解釈を比較的生みにくいのではないでしょうか。
私なら、能力、実績、役割よりも「貢献度で評価します」という会社で働きたいと思います。