業務部の三浦です。

毎日のようにお客様から労務相談を頂戴しておりますが、全てが全て揺るぎなき自信をもってご回答させて頂いている訳ではござません。
労務トラブルは人が引き起こす問題ですから、時として想定外の展開に進むこともございます。
ですので、ケースによっては恐る恐る慎重にアドバイスさせて頂いていることもございます。

これまで色々と経験しておりますから、難しい労務相談については相談者様が心配される何倍ものリスク、副次的影響が頭に思い浮かびます。

そうした中、その全てをお伝えすることはナンセンスですので、情報を選別し出来る限り情報量を絞って相談者様にとって最適なアドバイスを行うよう努めてはいるのですが、相談者様によっては「自分にとって都合の良い情報」は素直に受け容れ、私が続けて話す「都合の悪い情報」は聞き流そうとされる方もいらっしゃいます。

この違いは聞き手には意外に明白に伝わります。

この場合、その重要度を数値化するならば、例えば「相談者様に都合の良い情報=80」、「相談者様に都合の悪い情報=120」として伝えたいものが、「相談者様に都合の良い情報=120」、「相談者様に都合の悪い情報80」として伝わってしまいます。

聞き手の責任といえばそれまでですが、これは私が意図した結果ではなく、この仕事をしていて最もストレスに感じる場面です。

勿論、どのような相談者様に対しても先の例でいえば80:120で伝わるようにアドバイザリー業務の技術を研鑽していかなければならないのですが、この情報の受け止め方はどうしても相談者様の性格、資質に左右されるのも事実です。

ですので、どうかアドバイザリー業務については都合の良いこと悪いことを含めその全てを一度ニュートラルなスタンスでお聴き頂き、その上でご自身にとって最適な判断に繋げて頂くよう切に願います。